形成外科とは
形成外科は特殊な材料、技術を用いて傷を目立たなくする縫合法や、顕微鏡を使用した組織移植などの手術を特徴とする外科です。主に体表に関する治療を行う外科とも言えます。
当院では以下に記してあります疾患に対し治療を行っています。
主な対象疾患
1.皮膚、軟部組織の良性・悪性腫瘍(イボ、ほくろ、粉瘤、脂肪腫、血管腫、ガングリオン、グロームス腫瘍、神経鞘腫など体表からみえる、ふれる腫瘍など)
皮膚・皮下腫瘍の代表的な疾患は色素性母斑、粉瘤、脂肪腫ですが、なかには皮膚癌もあります。皮膚癌は決して稀な疾患ではありません。
全て外科手術ですので、出血、感染、再発、傷痕等が残るリスクがあります。
2.やけど、低温やけどおよびその後遺症(やけどのあと、ひきつれなど)
3.手術、ケガのきずあと(ケロイド・肥厚性瘢痕)の治療
当院では傷痕、傷痕が赤く盛り上がるケロイドや肥厚性瘢痕の治療を行っております。
「きずあと」に関し少しでも心配なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
4.体表に関連した異常(でべそ、陥没乳頭、耳の形態異常)
でべそ(臍ヘルニア・臍突出症)とは
へその緒は生まれたあとはその役目を終え生後間もなく取れてしまいます。同時にへその緒が腹壁を貫いていた穴がふさがり、おへその皮膚は傷跡の組織(瘢痕組織)として縮こまることによりおへそのくぼみが出来ます。この穴のふさがりが悪く、そのためにおへそがとびだしている状態を臍(さい)ヘルニアと言います。 穴はふさがっているものの瘢痕組織で弱いためにとびだしている状態を臍突出症と言います。特に女性は妊娠中に腹圧が上昇し弱い瘢痕組織が引き伸ばされるために産後、突出が気になるようになります。
これらは手術で治療ができます。成人の臍突出症でしたら入院せず局所麻酔で治療が可能です。
外科手術ですので、出血、感染、再発、傷痕等が残る(通常は臍の中に傷痕ができますので、目立ちません)などのリスクがあります。
小児
成人
5.巻き爪、陥入爪(かんにゅうそう)
陥入爪は、爪の端が皮膚にくい込んでいる状態のことです。巻き爪とは、爪がカーブした状態のことです。共に足の親指に多く、深爪、外傷、靴による圧迫が原因となり、変形により痛み、腫れ、ひどくなると、膿が出るなどの症状が起こります。
6.切りきず、擦りきずおよびその後遺症(傷あと、ひきつれなど)
7.眼瞼下垂症、逆さまつげ、霰粒腫(ものもらい)、目周りのしこりなど
眼瞼下垂とはまぶた(眼瞼)が下がった状態(下垂)のことを言います。言い換えれば目が開きづらい状態のことです。逆さまつげは上まぶたあるいは下まぶた,もしくはその両方のまつ毛(睫毛)が内側を向いて(内反)眼球に当たっている状態のことを言います。
どちらも外科手術ですので、出血、感染な、傷痕が残るなどリスクがあります。
8.治らない傷(床ずれ、糖尿病の方の足のきずなど)
9.あざ、シミのレーザー治療および手術治療
当院にはQ-スイッチYAGレーザーと炭酸ガスレーザーがあります。
この二つでほとんどのシミ・イボ治療が可能です。