逆さまつげ(睫毛内反症・下眼瞼内反症)
上まぶたあるいは下まぶた,もしくはその両方のまつ毛(睫毛)が内側を向いて(内反)眼球に当たっている状態のことを言います。
上方視、下方視でその症状は強くなりますが、日常生活では下方視が頻繁に行われるため、下の逆さまつげの方が問題になり易くなります。まつ毛が眼球に触れることで、痒くて目をこする、充血する、眼脂などの症状が出やすくなります。12歳を過ぎてもそんな症状がある方は手術を検討すべきだと思います。
外科手術ですので、出血、感染などのリスクがあり、数か月の経過で再発するリスクもあります。傷痕は残りますが、非常に目立たなくなります。
逆さまつげは健康保険の対象となる疾患です。手術費用は3割負担の方で26,000円程度です。
下眼瞼睫毛内反症に対し、眼瞼下制筋前転法を行っています。
同様に加齢に伴い、下眼瞼全体が内反する『眼瞼内反症』があり、同様な症状を呈します。こういった方も手術を検討すべきだと思います。
下眼瞼内反症に対し、皮膚切開法を行っています。